牛さんが回るタイプの搾乳施設【ロータリーパーラー】
円の内側で作業をする内搾りタイプと、外側で行う外搾りタイプがあります

~労力と作業時間を減らし、大規模牧場の搾乳をささえているよ~

 
搾乳頭数が数百頭にもなるような大規模牧場では、「ロータリーパーラー」という回転式の搾乳施設を導入しています。日本へは1970年代頃から入り始めたようです。
牛がゆっくりと回転するので、搾乳スタッフはいちいち移動する必要がなく、1か所に居たまま効率よく作業できることが最大の利点です。このシステムが、日本の酪農に大規模化という革新をもたらした。そう言ってもよいでしょう。
 
回転台に乗ることができる頭数は、施設サイズにより30数頭から60頭以上までさまざまですが、いずれも1周は約10分。1,000頭の搾乳も3~4時間程度で行える計算になります。なにより少人数の分業でスムーズにこなせることが画期的です。
 
搾乳時間になると牛たちは…。
「お乳が張ってきたわ。搾乳の時間ね。さあ、お仕事、お仕事」と、フリーストール牛舎からぞろぞろと出てきて通路を歩き、待機場所までやって来ます。これから搾乳することも、その手順も理解しているそうです。
そして順番に回転台の仕切り枠へと収まり、あとはそのまま立っているだけ。たとえるなら遊園地の観覧車に乗る時のイメージでしょうか。
新米お母さん牛も、先輩牛を見習ってちゃんと入口から入っていきます。みな本当に利口で感心します。
 

牛さんが待機所から次々と入ってきます
 
ロータリーパーラーの周囲にいる作業スタッフは4~6人ほど。回ってきた牛の乳頭を消毒する人、生乳がよく出るよう乳頭に刺激を与えて前搾りをする人、搾乳機械を乳頭に装着する人、搾乳後の消毒をする人と、それぞれ分業で手際よく作業に当たっています。
 
回転台が1周する間に搾乳は終わり、乳頭に装着されていた搾乳機械は自動で外れます。牛たちは終点の出口から出て、また牛舎へと戻るだけ。もし1周のうちに搾りきれなかった牛がいると、ランプ等で表示され、もう1周まわることになります。
そんな時に牛さんは、「あら私だけ、残業?」という顔で、居残りターンをしています。
 
搾乳機械にはたいてい、搾った乳量や乳成分、さらには体重や健康状態まで記録するシステムが連動し、パソコンへと送られます。こうした搾乳システムの進化と普及によって、日本の生乳生産は維持されているのです。
 
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