日本全国で同じ「牛乳」ですが、実は皆さんそれぞれの地元の牛乳を飲んでいます。そして隣の地域の牛乳はちょっと違う味わい。旅先で地酒や地ビールを味わうように、牛乳の味わいを楽しんでみませんか?今回は「ジャージー低温殺菌牛乳」を飲んでみました。
ジャージー低温殺菌牛乳【株式会社タカハシ乳業】群馬県前橋市総社町
山梨県北杜市高根町・群馬県吾妻郡嬬恋村 有機認定牧場生乳
飲んだ時期:8月
味わい:★★★ 甘み強い
舌触り:★☆☆ やや気持ちのいいトロミ
におい(乳風味):★★★ 感じる
※家庭用冷蔵庫で1時間冷やしてから試飲
“ミルキー”の甘みを体感
ジャージー牛で低温殺菌というのは、当JQで取り上げるのは特別すぎて、まだ早いだろうか、、、と編集部内で話したところ。「えー!どんな味したの~?キャー!知りたい!知りたい!」と、思案を一蹴するようなポジティブな回答を得ましたので、ご紹介いたします!
表現がすごく難しいのですが、甘みもあり、乳脂肪も十分感じるのに、とてもサッパリしています。この矛盾を、どう説明すればいいのか。乳の風味も、コップの端に鼻を近づけてクンクンとやれば感じるけれども、飲むうえでは全く気がつかない程度です。うーん!不思議!!きっとこの違いが「低温殺菌」の良さということなのだろう・・・という理屈が、飲むという実体験の後から追いかけてくる感じで納得できます。
そして、バターというよりもギー(バターオイル)を舐めた時に近いような無味の脂っぽさと、ごくりと飲み込んだ最後の瞬間にわずかな塩味も感じます。
うまみもコクも感じるのに、さっぱりしている。牛乳という飲み物の奥深さを思い知らされました。
ちなみに飲んだ瞬間の第一声は「不二家のミルキーに「ミルキー」って名前を付けた人の気持ちわかるぅ~!!」でした。
この甘みとコクがどうなるんだろうと、またもや酸味系のコーヒーを淹れてカフェオレにしてみました。結果は驚くことに、コーヒーのビターさが逆に際立つ味わいになりました。これは口中調味というよりもきっと化学的な変化なんでしょうね。混ぜることで味覚レーダーチャートの形が変わったのだろうな、と思いました。