日本全国で同じ「牛乳」ですが、実は皆さんそれぞれの地元の牛乳を飲んでいます。そして隣の地域の牛乳はちょっと違う味わい。旅先で地酒や地ビールを味わうように、牛乳の味わいを楽しんでみませんか?今回は「高知育ち 乳しぼりをした日がわかる低温殺菌牛乳」を飲んでみました。
高知育ち 乳しぼりをした日がわかる低温殺菌牛乳【ひまわり乳業株式会社】高知県南国市物部
高知県産生乳100%使用
飲んだ時期:10月
味わい:★★☆ 甘みを感じる
舌触り:★★☆ とろみを感じる
におい(乳風味):★★☆ ふつう
※家庭用冷蔵庫で1時間冷やしてから試飲
クセのない、やわらかい、すなおな味
牛乳は「殺菌温度」と「乳脂肪の均質化」による違いは出せるけれど、それ以外の差別化を頑張るとすれば、鮮度、つまり「搾りたて」なのかもしれません。
集乳にかかる時間は地域によりさまざま
どこの地域でも、ミルクローリーが各酪農家へ集乳してまわり乳業メーカーに届けられますが、地域の広さやタンクの大きさ、搾乳量によって所要時間がそれぞれ違ってきますよね。それはたった1~2日のことかもしれませんが、このひまわり乳業さんの牛乳は、深夜未明に集乳して工場に入ってくるため、出荷先の地域によっては当日販売も可能になるとか。
今回飲んだ牛乳は、搾乳後42時間ぐらい
今回飲んだ牛乳は、搾乳日が10月12日とあり、買って飲んだのは10月13日。42時間ぐらいは経っていそうですが、昨日だ。すごい。こんなことは酪農王国北海道に暮らしていても、簡単にはめぐりあえない出来事じゃないかしら。
この牛乳は低温殺菌が持つおだやかな甘みがあり、口当たりもやわらかい。牛乳らしいとろみもあります。それなのに、ごくりと飲んだのどごしは軽い。サラッとしていてクセのない、すなおな味わいなのに、牛乳らしいあと味が口にのこる。。
牛乳の味ってはっきりと違いは感じるけれど、評価って引き算査定なんですね。無いものを説明するのは難しいけど、この難しさがきっと「搾りたて」の価値なのでしょう。
鮮度のよさって言葉にならないんだ、という静かな衝撃を受けました。