日本全国で同じ「牛乳」ですが、実は皆さんそれぞれの地元の牛乳を飲んでいます。そして隣の地域の牛乳はちょっと違う味わい。旅先で地酒や地ビールを味わうように、牛乳の味わいを楽しんでみませんか?今回は「富より健康」を飲んでみました。
富より健康 松田びん牛乳【有限会社松田乳業】長野県大町市大町
北アルプス山麓の安曇野エリアにて搾乳された生乳100%
飲んだ時期:8月
味わい:★★★ 甘み強い
舌触り:★☆☆ サラリと落ちる
におい(乳風味):★★☆ ふつう
※家庭用冷蔵庫で1時間冷やしてから試飲
「富より健康」の直球フレーズに脱帽
コロナウィルスが上陸していらい1年半、お金で買えない「健康」の価値を実感している人も多いのではないでしょうか。まさに今こそこうべを垂れつつ飲みたい一本です。
まず最初に「牛乳なのに、バターの甘み」。
コーンフレークを食べた後に残った牛乳が甘くておいしいのは、コーンフレークの砂糖分が溶けたからと思いこんでいましたが、どうもあれは牛乳のポテンシャルだったのでは、と確信にちかい気持ちを最近抱いています。
じゅわーっと甘いこちらの低温殺菌も、85℃で15分間。
低温殺菌は主に63~68℃で30分間、高温殺菌で72~75℃で15分以上とありますが(大手メーカーで主流なのは“超高温殺菌”)、それともちがうので「いいどこどり」なのでしょうか。
瓶が冷やしてあっても牛乳自体はそれほど冷たく感じないので、キレッキレの超高温殺菌とは明らかに違う、やわらかな口当たりです。これなら乳業メーカーは日本酒の杜氏のように、季節や生乳の状態に合わせた調整ができるマイスターを育成していってはどうでしょうかね。同じ生乳でも殺菌温度違いで3種、とか。
飲み口部分のガラスが肉厚すぎてちょっと飲みづらいですが、そこを補う気持ちがあるのかないのか紙栓にでっぱりがついて開栓しやすい配慮が!180mlは飲み切りにちょうどいい量でした。
※令和6年7月末をもってびん容器販売終了のようです。しかし、びんじゃないことを引け目に感じる必要はみじんもないので引き続き頑張ってほしいです。