「牛乳」と表示されていれば、それは「種類別 牛乳」のこと
生乳100%だけど「牛乳」ではないもの
成分調整をしないのが「牛乳」の原則ですから、水分や乳脂肪分、ミネラルなどを除いて調整したものは「成分調整牛乳」と表示されます。正確には「種類別 成分調整牛乳」です。それに乳脂肪分を除去したものが、除去度合いによって「低脂肪牛乳」や「無脂肪牛乳」と表示されます。これも正確には「種類別 低脂肪牛乳」や種類別 無脂肪牛乳」です。
「牛乳」と分かる小さなやさしさ
プラスチックのキャップが付いた容器も増えてきましたが、昔からスーパーやお店に陳列されている“三角屋根”の紙容器は、ゲーブルパックといいます。強度や耐水性が評価されて、牛乳以外にもジュースなどの飲料等に使用されていますが、牛乳だけにつけることが認められている「しるし」があります。それは「切り欠き(きりかき)」といって、牛乳パックの開け口の反対側にあるへこみのことで、大きさや角度が決まっています。
バリアフリー対応容器「切り欠き」
切り欠きは、目の不自由な人にも手で容器を触ることで牛乳であることがわかるためのもので、この切り欠きを触ることによって開け口が反対側だということもわかります。任意表示のようですが、たいていの牛乳には付いています。ユニバーサルデザインと呼べる、素敵な配慮ですね。