耳標の表面が見えています。上段の数字は個体識別番号の上5ケタ、下段は個体識別番号の下5ケタ

~その牛の履歴がわかる、個体識別番号が記されているよ~

 
日本にいるすべての牛は、乳用牛も肉食牛もみな「耳標」という黄色いタグを両方の耳につけています。耳標は前と後の2枚1セットを両耳に装着するのが決まりで、前後ともに10ケタの数字からなる「個体識別番号」が記されています。この「個体識別番号」は1頭ごとに割り振られたもので、一生涯変わることがありません。言ってみれば、個体を特定できるマイナンバーのようなものです。
 
このシステムは、2001年に日本で初めて牛海綿状脳症(BSE)が確認されたことをきっかけに、日本全国の牛を個別に識別して情報を管理するためにできました。それによって2003年には、牧場で仔牛が生まれたり、海外から牛を輸入したりすると、牧場主は「独立行政法人 家畜改良センター」に届け出をしなければならない「トレーサビリティ制度」も始まっています。
 
耳標に記される「個体識別番号」から分かるのは、その牛が生まれた年月日や場所、性別、牧場主などの管理者名、母牛の個体識別番号、そして種別(ホルスタイン種など)といった出生情報です。さらには牛を育成や肥育のために預けたり販売したりした場合も随時届け出がされ、その異動情報も随時データベースに記録されていきます。
 
耳標はその牛を識別し、牛の戸籍と履歴の情報を確認することができる大切なものでした。大切なものですから脱落することがあってはいけません。ところが、装着の仕方が正しくないと、柵に引っかけるなどして脱落することもあります。耳標を両耳に装着するのは、もし片方が脱落してしまっても、残りの片方でその牛を識別しながら再発行することが可能なためです。耳標がまったくない状態で、牛を移動させることは基本的に禁止されています。
 
牛の出生を届け出て、牧場主のもとへ耳標が届くと、いよいよ仔牛の耳に装着されることとなります。牧場スタッフが、大きなホチキスのようなアプリケータで、2枚の耳標を耳に挟んで装着するのですが…。当然、仔牛は驚いて逃げようとします。そこをうまく押さえて、耳の血管を避けた中央部分をねらい、垂直に「パチン」とするのが正しい装着。ここも牧場スタッフの腕の見せどころです。
 
仔牛にまたがるようにして素早く両耳に装着する牧場もあれば、1人が仔牛を抱きかかえて、1人が装着するという2人態勢の牧場もあるようです。装着し終えると、顔も耳もまだ小さい仔牛に黄色い耳標がよく目立ちます。この時から日本の牛として証明され、歩み始めるのです。
 

 

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