青草、土、風、仲間…。牛たちはいろんな匂いを嗅いで行動しています

~しかも牛さんは、体験したことを匂いで覚えているらしい~

 
それは、放牧されている乳牛たちを眺めていた時のこと。みな牧草地に鼻を近づけて、ブチッブチッという音をさせながら夢中で青草を食べています。ところが牛たちは時折、鼻先の草をわざわざ避けて違う場所の草を食べ始めているようです。今、なぜ急に迂回したの?何かを避けたの?牧場長に聞いてみました。
 
「おそらく、牧草の中に嫌な雑草があったか、ふん尿の痕跡を感じたのか。そのどちらかだろうね。雑草の中には毒性を持つ種類もあるし、自分たちのふん尿成分も直接口から入ると体によくない。牛はそうしたことをちゃんと分かっていて、不要なもの、害となるものを匂いで判別しているんだよ」
 
乳牛は、すぐれた嗅覚を持っているのですね。
 
「そもそも牛は何でも匂いを嗅ぐ習性があってね。初めて見るもの、出会うものはとりあえず嗅ぐ。だから初対面の牛同士は、だいたい鼻を寄せ合ってスリスリしているわ」
乳牛はおとなしくデリケートな動物です。嗅覚は、身を守るための武器なのでしょう。
 

気になる子に鼻を近づけてくんくんごあいさつ

 
「牛は1年前に来た人間を覚えているなど記憶力も良いのだけど、あれはいろんな経験を匂いで記憶しているんじゃないかな。たとえば、牛舎から放牧地へ牛たちを出したら、夕方にまた牛舎に戻すのだけど、その時もみな迷わずにちゃんと自分の牛房に入っていくんだよ。牛舎も牛房もたくさんあるのに、間違える牛はいない。勤務して間もないころは、牛って不思議な動物だと思ったね」
 
最初は不思議でも、経験を積むうちに気付きます。どうやら牛は、それぞれ異なる匂いを発していて、牛房の匂いにも違いができるのではないか。牛はその匂いを記憶しているから、嗅覚をたよりに自分の場所へと戻って来ることができるのだと。
 
こんな話もあります。ある牧場で牛舎内を洗浄したときのことです。どの牛房も消毒し、敷きわらも新しく取り替えたので匂いはリセットされています。いくら鼻のよい牛たちでも、これでは自分の牛房が分からないだろう。そう考えて、スタッフが部屋割り表を片手に、牛の入場を促そうとしたところ…。
 
牛たちは迷うことなく、しかもほとんど正確に自分の牛房へと向かったそうです。
仲良し牛と連れ立って、わざと違う部屋に紛れようとした、いたずらっ娘を除いて。
 
 

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