~“水と油”はあわないたとえ。でも、混じりあえる場合もあるんです~
「乳白色」という言葉があるように、牛乳の色は人の目には白く映ります。でも色素はまったく含まれておらず、そのヒミツは水分のなかに含まれているたくさんの栄養素です。
牛乳の水分のなかには、水に溶けにくい物質である脂肪とたんぱく質がとても小さな粒となって無数に浮遊しています。これらの粒子が光を乱反射して、白く見えているというわけ。雲や雪など透明な水が、細かな粒になると白く見えるのと同じです。
ということは、牛乳の色はほんとうは透明?よく知っているつもりでいた身近な牛乳に、そんな一面があるとは!実際に顕微鏡などを使えば、牛乳の中にたくさんある脂肪とたんぱく質の粒を見ることができます。
牛乳の白色は、水と脂肪がうまく混じりあった“不思議”が隠された色でもあるのです。