酪農ヘルパーは都市部出身者も多く、動物が好きで就いた人や、新規就農をめざして働く人もいます

~牧場ごとの流儀に合わせて仕事をこなすエキスパート~

 
酪農業は休みを取りにくい仕事です。搾乳や給餌、仔牛の哺乳、生乳の冷却、衛生管理などは毎日行わなくてはなりませんから…。しかしそれでは家族経営の酪農家は、体力的にも精神的にも疲れてしまいます。病気やけが、冠婚葬祭で仕事を休まざるを得ない日もあります。そこで時々、酪農家に代わって仕事を請け負うのが「酪農ヘルパー」です。
 
1990(平成2)年に酪農ヘルパー制度ができて以来、組織化と普及が着々と進みました。現在日本には和歌山県を除く都道府県に「酪農ヘルパー利用組合」があり、2,000人以上の酪農ヘルパーが活躍しています。そのうち女性は12%。年齢は20~30代と若く、4割が北海道で働いています。酪農ヘルパーになると、各地のJA職員や臨時職員として勤務する場合が多いのですが、中にはほかの仕事を持ちながら、繁忙期のみ出役する非常勤の酪農ヘルパーもいます。
 
そして全酪農家戸数の6割以上が酪農ヘルパーを利用していて、1軒の酪農家が利用する日数は年平均22.79日。(2017年度 一般社団法人 酪農ヘルパー全国協会調べ)大半の酪農家が月に1~2回は酪農ヘルパーに委託をし、休みを取っているもようです。
 
酪農ヘルパーのすごいところ、それは何といっても対応力でしょう。牧場はそれぞれに、牛舎の仕様に搾乳システム、機械、餌の配合から乳房の拭き方まで異なりますが、酪農ヘルパーは1軒1軒、出向いた先の設備や流儀に合わせて仕事をこなします。
 
体調が気になる牛がいたら牧場主に知らせるなど、機転の利く働きやコミュニケーションで酪農家と信頼関係を築いていく、この職業もまた酪農界のプロフェッショナルです。
 
そして酪農ヘルパーは、さまざまな酪農家におもむき仕事をしているので、知識が豊富で情報通です。酪農家にとっては酪農ヘルパーとの会話も参考になるため、忙しいからと仕事を委託したのに、顔を合わせるとついつい酪農談義に花を咲かせてしまうこともあるとか。

今から30~40年前。まだ全国に酪農ヘルパーが普及する以前は、酪農家に休日がないことは当たり前でした。しかし、その大変さを少しでも緩和しようと、国や各地のJAが酪農ヘルパーの普及や育成に力を入れてきた結果、酪農家も休みを取ることができる環境が整いました。
 
ヘルパー料金は、依頼する作業量や牛の頭数にもよりますが、60頭くらいの搾乳作業だとヘルパー2人の出役で1日6万円くらいといわれます。それでも酪農家が家族のイベントや趣味等のために休んでリフレッシュをして、また翌日から仕事を頑張ることに価値を見い出す。そんな風潮ができたのも、酪農ヘルパーのサポートがあったからでしょう。
 

 

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