【漫画のご紹介】「毎日、牛まみれ」著 牛川いぬお 

Twitterでは有名なコンテンツですが、実際に本を手に取ってみると、とてもよかったのでご紹介します。漫画なので読みやすく、1時間もあれば読み切れます。本を通して作者の牛への愛と優しさがよく伝わってきます。

私がお会いした乳牛酪農家さんは日本のなかのほんの一部ですが、共通しているのは「牛への愛」です。牛とともに生き、牛の健康管理に心をくだいている姿は、人間の家族への距離感となんら変わりません。酪農に興味があり、もう少し知りたいな、と思う方にぜひおすすめします。

「毎日、牛まみれ」著 牛川いぬお

乳牛の酪農家さんたち

お会いすると皆さん一様に「がっしりと、厚みのある体躯」なんですよね。肥満でも、細い・太いでもなく、筋肉が分厚くてみっちり詰まっている感じがあり「ちょっと体当たりしたぐらいじゃ倒れないだろうな」と思わせます。「水は水道料金がかるけど牛乳はタダだから、水がわりに牛乳を飲んでいます」というのは酪農家のお宅ではどこも常識のようですが、そのせいか血色もよく、会話運びも温和で率直、ぎすぎすした人を見たことがないです。「気は優しくて、力持ち」がたくさんいる業界は、やっぱり牛乳って心身にいいんだな、と思わずにいられません。

 

牛の生活と命に向き合う場所

最後に登場するマックスの話は、読むたびに涙がこぼれます。
実は私も初めて牧場に取材に行く前は不安でした。実際に牛さんを見て、心がざわついたらどうしよう。それは酪農家さんの職業を否定することだし、牛乳・乳製品のPRを行ってきた過去の自分も後悔しかねない。そんな覚悟もなかったことに気づけば、今後の情報発信なんてとても無理、と。

でも、その心配は杞憂に終わりました。牛さんはのびのびと健康的で、とてもかわいいです。どこの牧場へ行っても、どの牛も、愛嬌たっぷりでかわいいのです。牧場の育て方によっては人懐っこい牛も多くて、私も牛さんの前に立って酪農家の方と話していたらお尻をペロッと舐められたりしました。牛さんは記憶力もよく、牧場主がむかし若牛をこづいたら、数年後にきっちり体当たりされた話も聞きました。そのとき周囲にいた他の牛たちは、ザッと避けて体当たりへの花道を作ったそうです。さすが女子の集団、あっぱれです。

かわいそう、で終わらない

しかし、やはり私のメンタルでは酪農家さんにはなれそうにない、ということも分かりました。
自分にできることは「人間は、いろいろな命をいただいて生きている」ことを常に忘れないこと、と改めて思うようになりました。食事をのたびにそのことを思い出し、食べ残しや廃棄に加担しない。そう心に決めて行動するだけでも、考えないよりずっといいはず。
改めてその気持ちを思い出させてくれた一冊です。

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