牧草地に置かれたラップサイレージ 牧場ならではの風景

~この中で牛さんのごはんがおいしく発酵しています~

初夏から秋、牧草地を通りがかった時に、円筒形にラッピングされた物体を見かけますね。あれは「ラップサイレージ」と呼ばれるもので、中には刈り取った牧草や飼料稲がギッシリ詰まっています。「ラップサイロ」または「ロールベール」と呼ぶ地域もあります。
 
こうしてラッピングをして空気を抜くことで、牧草や飼料稲などが発酵し、乳酸や酢酸などを含んだ栄養たっぷりのサイレージ(発酵飼料)ができあがります。つまり、ラップサイレージの一個一個がサイロなのです。サイロとは、植物で発酵飼料(サイレージ)を作り、貯蔵しておくための容器(施設)のこと。サイロは現在、この「ラップサイレージ(ロールベール)」や、地面に空間を掘削する「バンカーサイロ」、そして地面にシートを敷いて飼料を盛る「スタックサイロ」の3タイプが主流となっています。
 
ラップサイレージ作りは牧草地や田畑の上で行います。まず収穫した牧草や飼料稲を専用機械でロールに圧縮し、次にラッピングマシンでポリエチレン樹脂フイルムをぐるぐると巻いて密閉していきます。するとラップ内がそのままサイロ環境となり、1~3カ月ほどで食べごろになります。
このフイルムも、黒や白、または黒白ミックスで巻いているものまでありますが、それぞれどう違うのでしょう? これは、色により微妙に発酵温度が変わるため、牧場主が「俺流」のサイレージ化に合わせて選んでいるという説もあるのですが…。実際は「気分で好きな色にしているだけ」という話も聞かれます。さて真実は?
 
サイロ建設費などコストを抑えられる「ラップサイレージ」。良いことずくめのようですが注意点もあります。カラスや害虫に穴をあけられてしまうと、空気が入ってよい発酵ができません。北海道ではヒグマがロールを転がして遊び、ラップフイルムを破ったという笑えない話もまれにあります。ですから酪農家はラップサイレージの点検を欠かせません。そして完成後は敷地内に積み、給餌のたびにトラクターで牛舎へ運搬します。ところで、牛が食べた後に出るラップフイルムはどうなると思いますか? ご安心ください。工業用燃料などにリサイクルされて再利用されています。
 

給餌するためラップサイレージを牛舎に運ぶところ。重さは1個あたり200~600㎏くらい

 
 

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