どのホルスタインも白い場所は6カ所。さて、どこだと思う?
斑紋(はんもん)とはまだら模様のこと
斑紋(はんもん)とはまだら模様のこと。そしてホルスタイン種の白黒斑紋は、遺伝によって決まるようです。
白黒量が半々くらいに調和した牛から、黒が多いものや白が多いものまで、色バランスや模様の形はさまざま。一見規則性などなく、牛の数ほど変化に富んでいそうな白黒斑紋ですが、じつはある絶対的なルールがあります。
必ず白いところがいくつかあります
どのホルスタイン種も、4本の足首部分と尻尾の先、そして腹部の6カ所だけは面積の大小に関わらず必ず白いということです。それがホルスタイン種であると認定される証となっています。
時々、顔も体も一面黒く、黒毛和種かと思うようなホルスタイン種もいますが、よくよく見ると、脚はソックスをはいたように白くて、尻尾やお腹の白にも気づくはずです。ホルスタイン種は6カ所が必ず白いため、明治時代は「六白牛(ろっぱくぎゅう)」とも呼ばれていました。
白地に黒か、黒地に白か。どっちだと思いますか?
ところで、ホルスタイン種の地色は白と黒、どちらだと思いますか? なんとなく地色が白に思えますが、意外にも地色が黒。模様部分が白色なのだそうです。
これからホルスタイン種を見かけると斑紋が気になって、「あなたは地肌が多いから、夏は暑いでしょう?」などと、話しかけてしまいそうですね。