「酪農家の全自動洗濯機は3年と持たないよ。毎日大量の乳拭き(ちちふき)タオルを洗濯するからさあ」
 
ある酪農家の奥さんから、この言葉を聞いた時は驚きました。
 
えっ? 「ちちふきタオル」って何ですか?
洗濯機の寿命をそこまで削る洗濯量ってどれほどですか?
 
聞いてみて分かったのが…。自動機械を導入していない多く酪農家が、搾乳の前に牛の乳頭をきれいに拭く「清拭(せいしき)」を手作業で行っていること。そして通称「乳拭き(ちちふき)」と呼ばれているこの工程は、主に牧場主の奥さんなど女性が担っているということです。
 
「乳拭きはね、体にも負担がかかる地道な作業なんだけど、これが乳質を守るための大切な仕事なの。搾乳する前に乳頭をきれいに拭いて、細菌を取り除かないといけないから」
 
なるほど。では「乳拭き」で使うタオルを1日に何枚くらい使うのですか?
 
「その牧場のやり方によるけど、うちは1回の搾乳で牛1頭につきタオルを3枚使うよ。普通に洗ったタオルで拭いた後に殺菌したタオルで拭いて、最後に消毒液に浸したタオルで拭くの」
 
ということは搾乳頭数が50頭なら1回の搾乳につき使うタオルは150枚。朝夕2回の搾乳なら、1日に300枚ということですか! 
 
「そうだよ。1日にそれだけ使って、それだけ洗うから洗濯機はすぐに壊れるの」
 
洗濯機が3年持たないという話に、やっと納得できました。
 
「また、うちはタオル使用量が多い方かもしれないしね。牧場によっては、1部使い捨てのクロスやペーパーを使うところもあるようだけど、うちは今のところ、すべて洗ったタオルが1番いいと思ってそうしてる。作業のしやすさやコスト面などいろいろ考えて」
 
短命の洗濯機や大量のタオル。いずれも牧場の設備や仕事として表には出てくるものではありませんが、日本の乳品質を陰で支える働き者です。
 
そして知られざる1番の功労者は、それらを使って1頭1頭の乳拭きを毎朝夕2回行う、あなただと思います。
 

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