調理のコツとしてお役に立ちます
ヨーグルトの水分を切ることは、固さを変えること
市販されているプレーンヨーグルトの水分を調整することを「ヨーグルトの水切り」と呼んでいます。水切りとは、水分量によってヨーグルトの固さを変えることです。買えば高いヨーグルトをわざわざ目減りさせるとは、もったいない!と思われるのはごもっとも。
ヨーグルトがクリーミーに変わり、濃厚さを感じる
水切りをするメリットは、食べたときの舌触りがクリーミーに変わるため、濃厚さを感じられますし、酸味が和らぐ気がする、という人もいます。また、ほかの食材と混ぜ合わせるとき、テクスチャー(質感)がそろえば“混ざりやすい”とか、食材がダマにならない、といったこともあるため、料理のプロセスで登場することが多いのですね。
切ったほうの水分は、栄養が含まれた乳清
水分はホエイまたはホエー(乳清)とよばれ、ヨーグルトに含まれる栄養素のうち水溶性のものが含まれていますので、棄てずに摂ってほしいです。ただ、その成分に何がどのくらい含まれているかは、まだ大まかにしか判らないようです。というのも、生乳などの原料は判明していても、ヨーグルトの中のプロバイオティクス(有用な菌)がどう働いているかは商品により異なりますし、かかる時間が30分と3時間でも内容は変わるし、温度や湿度(乾燥度)、水切り中の気温や1回につくる量など、お家の環境の数だけ結果がありそう・・・と言われているからです。
分離しただけで、もとは一つの成分
ここはひとつ細かいことにこだわらず「水分を切らなければ食べていたはずのもの」と割り切って、そのままグイッと飲むのはどうでしょうか。無味無臭なので、ジュースで割ったり、お味噌汁に入れたり、料理でタラッと水を入れる場面のほとんどにも代用できます。(加熱すればホエイの性質は変わるでしょうが…)水切りした後に「もう少し柔らかい方が良かったな」と感じた場合は、切ったホエーをヨーグルトに混ぜ直せば、混ざり合って元のように戻ります。
少量の場合はコーヒードリップペーパーでやると便利
手法は、ざるにクッキングペーパーを敷き、ヨーグルトの自重で水分が落ちていくようにします。ボウルの中にざるがすっぽり収まらないように気を付けて。キッチンペーパーを使ったり、その紙質によってかかる時間が異なります。少量でしたら、この写真のようにコーヒードリップペーパーの利用が便利です。